【初心者さん向け】お家で美味しいコーヒーの淹れ方(応用編)

まさ

こんにちは!

スタート編では初心者さん向けにまず初めに揃えるものと抽出のポイントをお伝えしました。これだけでも十分に美味しいコーヒーを淹れることができるのですが、お家コーヒーにハマり始めた方にとっては少々物足りなさも感じると思います。

応用編では作業性をよくするために是非揃えてほしい道具と抽出ばらつきを抑えるポイント、さらには豆の選び方をコーヒー歴15年、毎朝豆を挽きドリップコーヒー楽しみ、さらにはコーヒー好きが高じて自家焙煎まで始めた私がお伝えします。

お家コーヒーに興味が湧いてきた方ならきっと役に立つ情報だと思いますので、是非最後までご覧ください。

目次

お家で美味しいコーヒーを淹れるためにぜひ揃えるべき道具

スタート編では、お家で美味しいコーヒーをいれるために必ず必要なものと抽出方法をお伝えしました。これだけでも十分に美味しいコーヒーを楽しむことができます。まだご覧になっていない方はぜひこちらの記事をご確認ください。

でも、これだけでは作業性が悪いのが正直なところ・・・
コーヒーに興味が湧いてもっと本格的におうちコーヒーを楽しみたいという方にぜひ揃えて頂きたい道具を紹介いたします。

ドリップポット

スタート編で解説したように、お湯の注ぎ方はとても大切なポイントです。注ぐ量やタイミングをコントロールすることで安定して美味しいコーヒーを淹れられるのですが、いざやってみると計量カップや普通のケトルでは少量のお湯を注ぐことはとても難しいです。

そこで便利なものがドリップポットです。先端が細く尖った形状になっているため、少量のお湯を注いだり狙った位置にお湯を投入することができます。

1L以上の大きなサイズになると重たくてコントロールが難しくなるので、0.6L~0.7L くらいがおすすめです。私がメインで使用しているものはカリタ銅ポット600ccです。日本を代表するコーヒーメーカーで長く取り扱われれいる名品ですね。抽出のしやすさだけでなく、このデザインがとっても気に入っています。銅製なので直火にかけることも可能ですが私は電気ケトルで沸騰させたお湯をこちらに移し替えて使っています。

ただし、価格が少々高めなのが難点です。『コーヒー大好き!どっぷりハマるよ!』という方以外は、ニトリやダイソーで取り扱われている小型のドリップポットから始めてみると良いと思います。容量は350mlなので、コーヒー1杯分の抽出にぴったりですね。価格も500円〜1,500円くらいで入手できます。

サーバー

抽出したコーヒーを回収する専用容器です。スタート編ではマグカップに直接抽出する方法をお伝えしましたが、耐熱ガラス性の専用サーバーがあれば2杯以上の抽出が可能になりますし、何よりも抽出作業がやりやすくなります。
カリタやハリオのベーシックなタイプなら700円くらいで購入可能です。

スケール(タイマー機能付き)

スタート編でお伝えしたとおり、美味しいコーヒーを淹れる重要ポイントは①コーヒー豆とお湯の量 ②お湯の注ぎ方です。コーヒー専用のスケールならこの2つのポイントを同時に管理可能です。

私が普段使いしているのがハリオのVSTN-2000です。右側に重量表示、左側にタイマーが表示されています。重量表示を見ながらお湯を注ぐ量をコントロールし、タイマー表示を見ながらお湯を注ぐタイミングを見計らうことができる優れものです。こちらは4500円程度で少々お値段がはりますが、美味しいコーヒーを入れるためにはぜひ手に入れていただきたいです。

コーヒーミル

美味しいコーヒーは豆の品質で決まる。これはスタート編でお伝えしたとおりです。
スタート編では、100g 程度の少量をお店で挽いてもらうことをお勧めしましたが、コーヒーに興味が出てきた方は是非コーヒーミルにチャレンジして頂きたいです。

コーヒー豆は挽いた直後から劣化のスピードがまります。その反面、挽きたてのコーヒー豆は本当に香りが豊かなため、質の高い豆を飲む直前に挽いてドリップするのが最適です。

コーヒーミルは種類が様々で初心者さんは選ぶのが大変だと思います。まず初めは、手動のセラミック刃のミルをお勧めします。写真は私の愛用するポーレックスⅡミニです。お家のみでなくキャンプでも活用しております。もう少し手軽なものが欲しいという方は、ハリオのコーヒーミルセラミックスリムがお勧めです。

ミルの種類や使い方についても別記事で紹介していきたいと思います。

お家で美味しいコーヒーを抽出するためのバラツキ低減方法

ここまでで美味しいコーヒーを淹れるために必要な道具は全て揃ったと言ってもいいでしょう。
最後に、安定して美味しいコーヒーを淹れるポイントをお話しします。

抽出される成分

コーヒー豆から抽出される成分は大きく分けて酸味・甘み・苦味・雑味の4つです。


初めに抽出されるのは酸味です。これは果実感のあるすっきりとした酸味で浅煎りの豆で顕著に感じやすいです。豆本来の風味が顕著に現れるため、スペシャルティコーヒーのような高品質な豆で浅煎りが多いのはこのためでしょう。
コーヒーの酸味が苦手だよ!っていう方多いですが、それは劣化した豆の嫌な酸味です。高品質な豆の酸味は本当に爽やかなので是非試してみてくださいね。

2番目に抽出される成分は甘みです。甘味と言っても決して砂糖のような甘みではありません。コーヒーチェリーが持つ果実本来の甘みです。個人的にはエチオピアの豆の浅煎り〜中煎りで感じやすいのですが、一番わかりにくい味覚なので少しづつ慣れていきましょう。

3番目に抽出される成分は苦味です。これは最も馴染みのある成分で多くの方がコーヒーに持つイメージでしょう。苦味の成分は焙煎による焦げで、深煎りのコーヒーで顕著に感じます。
一方で、豆本来の風味よりも焙煎度の影響が大きく深煎りになればなるほど苦味が増します。低価格帯で風味の薄いコーヒー豆に深煎りが多いのはこのためだと思います。

最後は雑味です。これはエグい、渋いと感じる嫌な味覚です。過抽出による灰汁、鮮度の悪化、虫食いやカビによるもので、抽出を避けたい成分です。

抽出順番成分説明
酸味すっきりした果実感のある酸味。浅煎りの豆で顕著
甘味砂糖のような甘みではなく、コーヒーチェリーが持つ果実感
苦味焦げの成分による苦味。中煎り〜深煎りの豆で顕著
雑味エグい、渋いと感じる嫌な味覚。過抽出による灰汁、鮮度の悪化が原因

コーヒー粉の粒度

コーヒーから抽出される成分の順番がわかったところで、美味しいコーヒーを淹れるためのばらつき防止方法を考えてみましょう。

まず初めは粉の粒度です。これはとてもシンプルです。
・粗い = 抽出されにくい
・細かい = 抽出されやすい

細かければ細かい程、お湯に触れる面積が広くなり抽出されやすくなるのでイメージしやすいですね。逆にいうと細かいほど雑味成分が出やすくなるので注意が必要です。

コーヒーミルを購入しお家で豆を挽いてみるよ!という方は、まず中粗挽きくらいから初めて徐々に自分好みの弾き目を見つけていきましょう。

挽き目(粒度)ドリップした場合おすすめ用途
粗挽き抽出不足でクリアな味覚、後味も弱いコーヒープレス
中粗挽き酸味が引き立ったクリアな味覚、甘みも感じる。ペーパードリップ
中細挽き甘みや苦味を感じるが雑味も出やすい。ペーパードリップ
細挽き過抽出で雑味が強い。モカポット、エスプレッソ

お湯の温度

次に大事なのはお湯の温度です。こちらも考え方はシンプルです。
・温度が高い=抽出されやすい
・温度が低い=抽出されにくい

効率よく抽出するためには高温のお湯が必要なのですが、気をつけないと過抽出による雑味が出てしまいます。酸味・甘みを効率よく抽出し、苦味は程々に雑味を抑えたコーヒーを抽出するためにお湯の温度はとても大切です。

温度特徴おすすめ用途
100℃苦味・雑味が強調され美味しくない。不向き
90~95℃酸味・苦味成分ともに抽出される。苦味が強調されやすい。浅煎り豆
85~90℃まろやかな酸味で苦味は感じにくい。深煎り豆
水出し苦味や雑味がなくまろやかな味わい深煎り豆

抽出される成分は順番に『酸味→甘み→苦味→雑味』であり、抽出スピードをコントロールするのがコーヒー粉の粒度やお湯の温度であると覚えておきましょう。

この他にも焙煎度やエージング産地の特徴もありますが、それは少しづつお伝えしていきますね。

お家で美味しいコーヒーを淹れるためのコーヒー豆の選び方

スタート編では『お気に入りのカフェかチェーン店の定番ブレンド豆を選びましょう』とお伝えしました。でも実際にお店に行ってみるとブレンド豆でも焙煎度に違いがあったり、シングルオリジンでもたくさんの生産地があり何を選べば良いのかわからなくなってしまうと思います。ここでは、焙煎度と生産地の特徴をお伝えします。

焙煎度

焙煎度とはコーヒー豆の焼き具合です。ステーキのレア→ミディアム→ウエルダンのようなイメージです。同じコーヒー豆でも焙煎度合いによって酸味→苦味へと変化していきます。質の高いコーヒー豆は良質な果実感のある酸味を感じられるので、是非とも浅煎り〜中煎りを試していただきたいです。

一方で、深煎りになると苦味が顕著に強調されてきます。これは焦げの成分によるもので本来のコーヒーチェリーの果実感とは異なります。安価な豆に深煎りが多いのはこのためだと思われるため、初めは良質な豆の中煎りを選んで徐々に自身の好みを見つけていくことをお勧めします。

焙煎度特徴補足
浅煎り酸味が強調されやすいコーヒーチェリーの果実感
中煎り酸味と苦味のバランスが良い初めの選択にお勧め
深煎り苦味が強調されやすい焦げの成分による苦味

生産地

コーヒー豆は ”コーヒーベルト” と呼ばれる北緯25度から南緯25度の熱帯地域で生産されています。お店並ぶコーヒー豆の産地はブラジルやエチオピア、インドネシアなど暖かそうな国の名前が思い浮かぶと思います。

コーヒー豆は生産地により特徴が異なります。もちろん品種や精製方法の影響も大きいのですが、ここでは産地による特徴を簡単なイメージでお伝えいたします。

地域代表国特徴
南米ブラジル酸味・甘み・苦味のバランスがよく多くの方にお勧め
中米グアテマラすっきりとした爽やかな酸味
アフリカエチオピア独特の酸味と香りを持ちフルーティーな甘みも強い
アジアインドネシア強い苦味が特徴で酸味はほとんど感じない

コーヒーを始めたばかりの方は、酸味が苦手とおっしゃる方も多いと思います。その場合は、ブラジルの豆がお勧めです。酸味・甘み・苦味のバランスがよく万人におすすめのコーヒー豆です。どうしても苦味重視という方は、インドネシアの豆が良いですね。
ちなみに私はエチオピアが好きです。エチオピアのコーヒーが持つ独特の香りと酸味は一度ハマると病みつきになると思いますよ!

スタート編から一歩進んで、あると便利な道具・抽出のばらつき防止・豆の選び方についてお伝えしました。少しむずかいしいと感じることも多いですが、それだけコーヒーの世界は奥が深いということ!色々と試してみて、楽しみながら好みのコーヒーを淹れられるようになると良いですね!

これからも皆様のコーヒーライフに役立つ情報を発信していきます。

まさ

最後までご覧いただきありがとうございました!

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