おうちコーヒーにハマってしまった方は、いろいろなコーヒーミルを集めたくなってしまうものですね。手回しのミルでも5万円を超えるような製品は業務用のミルと遜色ない粒度に挽くことができます。さらに、数千円台でも家庭用としては十二分の性能を持つものも発売されております。
そんな中、決して高性能ではなくメンテナンス性も良くないのに長年取り扱われているミルが『カリタダイヤミル』です。とってもレトロなデザインでインテリアとして飾っておくだけでもほっこりする、休日のお家時間をホッコリさせてくれる存在です。
私も初めて購入したのが『カリタダイヤミル』なので、とても愛着があります。
初心者さんから一歩進んだコーヒー好きな方におすすめなミルなので、ぜひご覧くださいね!
カリタダイヤミルとは?
カリタダイヤミルは、日本を代表するコーヒー器具メーカー Kalita が製造する手動のコーヒーミルです。
数十年前から基本デザインを変えずに扱われているコーヒーミルの名品です。一時期は生産中止になったようですが、この記事を執筆時点で『ダイヤミルN』という名前で継続販売されております。
カリタダイヤミルのデザイン
カリタダイヤミルの最大の魅力がこのデザインではないでしょうか?
鋳鉄製の重厚でレトロなデザイン、大きなハンドル、木製のコーヒー粉受けなど、最近の高性能、コンパクト、スタイリッシュなコーヒーミルとは一線を画すミルです。
カリタダイヤミルのサイズ
カリタダイヤミルのサイズは以下のとおりです。
高さ 24.5cm / 幅 17.4cm / 奥行き 18.0cm / 重量は3300g (3.3Kg)です。
以前紹介したポーレックス コーヒーミル ミニⅡ が直径 Φ5cm / 長さ 12cm / 重さ 256gですから、いかに大きくて重厚なのかがわかりますね。
カリタダイヤミルの構造
カリタダイヤミルは上部のフタを開けるとホッパーががあり、ここから豆を投入します。粉の粒度はハンドルとグラインドされた粉は下部の木製の引出しから回収します。
そしてグラインド部は少々特殊な構造をしています。
分解するためにはまずハンドルを固定ネジを緩め取り外します。次に反対側の粒度調整ツマミとネジ3箇所を緩めてカバーを取り外します。
内部は以下の写真のように1本のシャフトと4枚の刃で構成されています。
調整ツマミを動かすと、刃の間隔が変わり粒度が調整できる仕組みです。
グラインド部分は中央の2枚の刃とシャフトの刃によって砕かれ、さらに左右の刃で砕かれるのでしょうか?
コーヒーミルというと台形のコニカル刃やフラット刃が有名ですが、このような構造は見たことがありません。原理的にはフラット刃に近いような気がしますね!
カリタダイヤミルの使い方
カリタダイヤミルの使い方は粒度調整→豆の投入→グラインドの順番に行います。
粒度の調整やグラインドハンドルは他のミルと比較すると少し変わっています。
カリタダイヤミルの粒度調整方法
粒度の調整は左側の粒度調整ツマミをまわして行います。
はじめに、時計回りに回して回らなくなるところまで締めましょう。ここが最も細い位置です。
次に、反時計回りに回して適切な粒度の位置に合わせましょう。
一番細かい0回転でも、エスプレッソやマキネッタには向きません。ペーパーフィルターやネルドリップに最適な粗さになるように設計されているように思えます。ちなみに、私は3/4回転で使っています。
精密機械ではないので、下の写真を参考に実際の挽き目を確認しながら最適な位置を探すとよいですね。
カリタダイヤミルのグラインド方法
粒度調整と豆の投入が終わったら、右手側の大きなハンドルを回します。刃の構造上、回す方向はどちらでも大丈夫だと思います。
カリタダイヤミルは重量3.3Kgあるので、机においたまま安定してハンドルを回すことができます。
引き終わったコーヒー粉は下部の木製の引出しから回収できます。
カリタダイヤミルのメンテナンス方法
カリタダイヤミルのメンテナンスは正直面倒です。
構造で紹介した通りに分解してシャフトとグラインド刃に付着した粉をブラッシングします。かなり大変なので私は数ヶ月に1回程度しか行っていません。むしろ定期的に使い続けてあげたほうが状態が維持できそうですね。
カリタダイヤミルのメリット・デメリット
最後にカリタダイヤミルのメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット①:レトロなデザイン、インテリアにも最適
このレトロなデザインが最大の魅力だと思います。現代的なスタイリッシュな構造とは一線を画し、お家のインテリアとして飾っておくだけでもほっこりしますね。街の古くからある喫茶店にもよく飾っているのを見かけますよ!
メリット②:シンプルで重厚な構造、故障知らず
鋳鉄製の頑丈な刃とシャフトはそう簡単には壊れそうにありません。重量も3.3Kg と極めて重厚で机においたままハンドルを安定して回すことができます。
デメリット①:豆を挽くのに時間がかかる
カリタダイヤミルは豆を挽くのに時間がかかります。1杯分の豆 12g を挽くのに電動ミルなら10秒、高性能手動ミルなら数十秒に対して、カリタダイヤミルは1分以上はかかるでしょう。
豆を挽く時間を楽しめるくらい時間のゆとりを持って、お家コーヒータイムを楽しみたいですね。
デメリット②:メンテナンスに手間がかかる
使い方で説明した通り、カリタダイヤミルのメンテナンスは正直面倒です。
毎回使うたびに分解清掃は現実的ではありません。定期的に使い続けたほうが状態を維持できそうですね。
まとめ
今回は、カリタダイヤミルを紹介しました。決して高性能ではなくメンテナンス性も良くないのに長年取り扱われているコーヒーミルは他に見当たりません。
時間にゆとりを持ってお家コーヒータイムを楽しみたい方はぜひカリタダイヤミルを検討してみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント