コーヒー好きな方の中には『いつかは自家焙煎にチャレンジしてみたい』と考えられている方も多いと思います。でも、いざチャレンジしてみようと思っても自家焙煎ってどういうふうにやればいいの?必要なものは何?と迷ってしまうでしょう。
そんな方に家庭で自家焙煎珈琲を楽しめる器具『ユニオンサンプルロースター』を紹介します。専門店で少量をテスト焙煎するためのサンプルロースターですが、実は家庭用の焙煎機としても使えます。
焙煎を知ることでコーヒーの世界がまた一歩広げてくれると思います。焙煎にチャレンジしてみたいという方はもちろん、コーヒーに興味がある方にとって役に立つ内容だと思うのでぜひ最後までご覧ください。
ユニオンサンプルロースターとは
ユニオンサンプルロースターは手動式のコーヒー焙煎機です。100g~450gの少量サンプルを焙煎することができるため、大型焙煎機で大量に焙煎する前に豆の品質や最適の焙煎度を確認することができます。
自宅で珈琲焙煎が可能
”サンプルロースター”というだけあって店舗で大量焙煎する前に、少量をテスト焙煎する目的で作られたのかもしれませんが、実はご家庭で自家焙煎コーヒーを作ることができます。
”自家焙煎”と聞くと専門店がやることと思うかもしれませんが、生のコーヒー豆はネットで安価に入手可能ですし、少量ならご家庭で自家焙煎珈琲を作ることができます。
外観・サイズ・重量
金属製の重厚な土台とロースター部分で構成されています。手動のハンドルを回して生豆を均一に焙煎していきます。
サイズや重量は以下のとおりです。特に重量が5.6Kgと重たいので注意です。
項目 | 値 |
---|---|
幅 (cm) | 23cm |
奥行き (cm) | 23cm |
高さ (cm) | 26cm |
重量 (g) | 5.6Kg |
現代的なデザインとは一線を画すレトロなデザインはインテリアとしておいておくだけでも良いですね。
こちらの投入口から生豆を投入し、焙煎された豆を取り出します。
手動式のロースター
ユニオンサンプルロースターは手動式です。焙煎時間は10分~20分回し続ける必要があります。
焙煎機には電動モーターで回転するタイプと手動で回すタイプがありますが、家庭用の焙煎機では手動式で十分だと思います。
モデルは2種類:パンチングあり /なし
ロースター(ドラム)部分はパンチングあり/なしの2種類があります。私が所有する上記写真はパンチングなしのモデルです。両者の比較を簡単にお伝えします。
加熱方式
パンチング有無で加熱方式は大きく異なります。
モデル | 加熱方式 | 加熱方式の詳細 |
---|---|---|
パンチングあり | 直火式 | バーナーからの熱風が直接当たる。 ドラム表面からの熱伝導や輻射熱もあり。 |
パンチングなし | 半熱風式 | バーナーからの熱風は直接当たらない。 ドラム表面からの熱伝導と輻射熱で加熱する。 |
直火式と半熱風式の比較もお伝えします。
方式 | 温度上昇速度 | 蓄熱性 |
---|---|---|
直火式 | 短時間で温度上昇可能。 | 熱容量が低く温度が下がりやすい。 |
半熱風式 | 相対的に温度上昇に時間がかかる。 | 熱容量が高く一度温度が上がると冷めにくく安定する。 |
直火式は加熱しやすい一方で少々取り扱いが上級者向機と感じます。個人的には、初心者さんは半熱風式のパンチングなしタイプのほうが扱いやすいかもしれません。
コーヒー豆の薄皮(チャフ)について
コーヒー豆を焙煎すると表面の薄皮(チャフ)が剥がれ落ちます。自家焙煎ではこれがとても厄介です。パンチングのあり/なしでチャフの影響がかなり変わるので事前にチェックしましょう。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
パンチングあり | チャフがパンチングから外に排出される。 浅煎り〜深煎りまで焙煎可能 | 焙煎後コンロがチャフだらけで掃除が大変 |
パンチングなし | チャフはドラム内に滞留する。 焙煎後コンロ周りの掃除が楽 | チャフが滞留するためスモーキーになる。 浅入り焙煎は難しい |
パンチングありは焙煎中にチャフが排出されるため温度コントロールが上手にできれば浅煎り〜深煎りまで美味しいコーヒーが淹れられます。一方で、コンロ周りに飛び散ったチャフを掃除するのはかなり大変です。
パンチングなしタイプはチャフがドラム内に滞留し一緒に焙煎されてしまうため、スモーキーな仕上がりになります。最近流行りの浅煎り焙煎は難しいかもしれません。しかし、焙煎中にチャフが飛び散らないのはかなり楽ですよ。
私は両方のタイプを使用したことがありますが、個人の感想としては”パンチングなし”タイプのほうが家庭では使いやすいと感じます。このへんは好みですね。
付属品
付属品は3つあります。どれも必ず必要なものなので使用方法をチェックしましょう。
1.漏斗:生豆投入に使う
2.テストスプーン:焙煎中の豆の状態を確認するのに使う
3.網:焙煎後の豆の取り出し用
ユニオンサンプルロースターの焙煎に必要なもの
ユニオンサンプルロースターで焙煎するために必要なものをお伝えします。
生豆の準備
まずはコーヒー生豆の準備です。これがないと始まりません。生豆はAmazonや楽天で簡単に入手可能です。私は1Kg単位で購入しています。
加熱はカセットコンロを使用
加熱はカセットコンロを使っています。キッチンのコンロは過加熱対策のセンサが付いていて焙煎機の熱で止まってしまうことがあります。
私が使っているコンロは『Iwatani カセットフー“BO—プラス”』です。市販のコンロの中では火力がとても高いため、焙煎に向いていると思います。
土台部分は取り外して使っています。バーナーからの熱が伝わりやすく焙煎時間が短縮されます。しかし、ハンドル部分が干渉してしまうので、コンロを嵩上げするなどの工夫が必要です。
耐熱手袋(軍手でOK)
焙煎中はドラムが大変高温になります。やけどをしないように耐熱手袋を準備しましょう。ホームセンターで売っている軍手で十分です。
焙煎する場所
ご家庭で焙煎する場合、場所はキッチン一択でしょう。
焙煎中は豆の香りや煙がかなり激しく出るので換気扇が必須になります。台所で換気扇を最大に回して行いましょう。
まとめ
今回はユニオンサンプルロースターを紹介しました。
焙煎機は様々なタイプが発売されているのですが、ユニオンサンプルロースターは長年取り扱われている実績のある商品で、コーヒー好きな方にはよく認知されています。特にパンチングなしタイプは初心者さんでも扱いやすいと思います。
珈琲焙煎はちょっとハードルが高いと感じるかもしれませんが、決して難しいものではありません。焙煎の方法も今後記事にしていきますので、ぜひご覧くださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント