コーヒー豆は大半が輸入品のため為替や現地の人件費・物流コスト高騰の影響で最近は価格上昇が続いています。そんな状況でも、コーヒー好きな方は100gあたり1,000円以上する専門店の高価格帯の豆を購入されている方も多いと思います。一方で、コーヒーにこだわりがない方はスーパーで100gあたり200円くらいの豆を購入されているのではないでしょうか?
コーヒー豆の品質は価格に比例するため、あまり安価な豆を購入すると欠陥豆が多かったりチャフ(薄皮)が大量に混入していたりしますし、コクが薄く雑味が多くて美味しくないことがあります。一方で高価な豆はたしかに美味しいのですが、日常使いのコーヒー豆として使い続けるのはちょっと抵抗を感じる方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが『上島珈琲店ブレンド』です。上島珈琲店の美味しいコーヒーを家庭で楽しめるように下高品質な商品であるにも関わらず、100gあたり500円位で購入できますし、また、スーパーやオンラインストアで容易に入手可能です。
これまで安価な豆しか購入したことがない方はもちろん、コーヒーマニアで高価な豆をたくさん購入されてきた方にとっても必ず満足頂ける商品だと思うのでぜひ最後までご覧ください。
上島珈琲店とは
上島珈琲店は日本の代表的なコーヒー企業である『UCC上島珈琲株式会社』が経営する珈琲店です。公式HPには『失われつつある日本の喫茶文化を大切にした大人のための珈琲店』というコンセプトがあります。抽出方法(ダブルネルドリップ)や豆の品種や焙煎にも力を入れており、珈琲好きなための珈琲店という印象が持てます。
商品ラインナップ
商品は豆、粉、ワンドリップパック、ドリンクがありますが、今回は豆に絞って紹介します。
豆は5種類あり、苦み・酸味・コクで分類されています。
スクロールできます引用元:https://www.ucc.co.jp/ueshima-coffee-ten/
項目 上島珈琲店ブレンド Messenger from Far East W cracking Deep Pool N Bloom Time to Bed
パッケージ苦み ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ 酸味 ★★★☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ コク ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
苦み・酸味・コク(ストロング or ライト)をマップで表すと以下のようになります。上島珈琲店ブレンドは味覚のバランスが取れた豆と言えます。
一方で、Messenger from Far EastやW cracking Deepは深煎りで苦みやコクを強調したブレンドであり、Pool N Bloomは浅煎りで酸味を強調したブレンドのようです。このあたりはお好みで選択すると良いと思います。
引用元:https://www.ucc.co.jp/ueshima-coffee-ten/
豆の産地
上島珈琲店ブレンドは、コーヒー大国ブラジルとコロンビアのブレンドです。酸味と苦味のバランスが良くナッツやチョコレートのような甘みを感じるブラジル豆と優しい酸味を感じられるコロンビア豆は国内でも人気で、ブレンドの組み合わせとしては個人的には王道のイメージがあります。
スクロールできます引用元:https://www.ucc.co.jp/ueshima-coffee-ten/
項目 上島珈琲店ブレンド Messenger from Far East W cracking Deep Pool N Bloom Time to Bed
パッケージ産地 ブラジル
コロンビアホンジュラス
ブラジルブラジル
ホンジュラスザンビア
ホンジュラスブラジル
コロンビア
価格・内容量
上島珈琲店ブレンドのグラム単価は5.0円/g です。また、Messenger from Far Eastなど他のブレンドは5.4円/gです。UCCゴールドスペシャルプレミアムやUCCゴールドスペシャルと比較するとグラム単価は高い傾向にあります。
”上島珈琲店”という名前を冠するだけあって豆の品質や焙煎度にはこだわりがあることが想像できます。それでも専門店が扱う豆と比較すると半分以下の単価であることを考えると手が出しやすい価格設定だと思います。
商品名 | 内容量 (g) | 価格 (円) | 単価 (円/g) |
---|---|---|---|
上島珈琲店ブレンド | 150 | 754 | 5.0 |
Messenger from Far East | 140 | 754 | 5.4 |
UCC ゴールドスペシャルプレミアム | 150 | 646 | 4.3 |
UCC ゴールドスペシャル | 280 | 754 | 2.7 |
コーヒー専門店の高品質な豆 | 100 | 1000 | 10 |
上島珈琲店ブレンドを淹れてみる
私が購入したのは上島珈琲店ブレンドです。苦み・酸味・コクのバランスが取れた定番商品です。まずは定番品から初めて、苦みや酸味に特徴がある商品を試してみるのがわかりやすいと思います。
豆の外観
第一印象は”深煎り”であると感じました。上島珈琲店ブレンドはラインナップの中では中煎りに相当すると思いますが、私が普段飲んでいる中煎り豆と比較すると焙煎度が深いと感じます。
公式HPには以下の解説があります。店舗で扱っているブレンド豆はやや深煎りに甘さを引き出すように焙煎されているようですね。それを家庭向けに再現した上島珈琲店ブレンドもやや深煎りにされているのではと推測します。
ブレンドコーヒーに使っているのは、選び抜かれたアラビカ種100%の逸品。それを「やや深炒り」という、この豆の持つ甘さを最大限に引き出すために探り当てられたベストポイントで焙煎しています。
引用元:https://www.ueshima-coffee-ten.jp/about/philosophy/quality/
豆の外観を見て驚くのが欠陥豆が極めて少ないことです。大手チェーン店で、上島珈琲店ブレンドより高価格の製品でも欠陥豆やチャフ(コーヒー豆の薄皮)が多く混入しているものもあるため、当商品の品質の高さを感じます。
ドリップ方法
それでは実際にドリップをしてみましょう。今回は2杯分ドリップします。抽出レシピはこんな感じでやってみます。
・豆の量:18g
・挽き方:1Zpresso K-ULTRA No9
・お湯の投入量:300g(豆の量の約16倍)
・蒸らし:お湯30g / 時間30秒
・1投目:お湯 120g (Total) / 時間1分10秒
・2投目:お湯 210g (Total) / 時間1分40秒
・3投目:お湯 300g (Total) / 時間2分10秒(落ちきる直前で取り外し)
豆は18g に計量します。
1Zpresso K-ULTRA でNo9に設定して挽いていきます。
挽目がとても揃っていることがわかります。ドリッパーはカリタウエーブドリッパーです。
はじめはお湯30gで蒸らし30秒です。
焙煎直後の豆は炭酸ガスを多く含んでいるので大きく膨らみますが、市販の豆では焙煎から時間が経っていることが多いのであまり膨らみません。膨らむ豆=美味しいというわけではありませんので、特に気にする必要はありません。
その後は3回に分けて投入します。
・1投目:お湯 120g (Total) / 時間1分10秒
・2投目:お湯 210g (Total) / 時間1分40秒
・3投目:お湯 300g (Total) / 時間2分10秒
お湯が落ちきる直前にドリッパーを取り外しましょう。
抽出後のコーヒー
抽出されたコーヒーはやや深煎りの濃いめの色味です。また写真では伝わりにくいですが、表面には薄っすらとオイルが見えます。商品説明にもある通り、苦味と酸味コクのバランスが取れた非常に飲みやすいブレンドです。
上島珈琲店ブレンドのメリット・デメリット
最後に上島珈琲店ブレンドのメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット1:品質の安定性
高品質で欠陥の少ないコーヒー豆を使用し、ブレンドの品質を高いレベルで一定に保っています。大量生産でこの品質を維持できるのは大手企業ならではと思います。
メリット2:広い入手可能性
上島珈琲店ブレンドは、全国の上島珈琲店はもちろん一部のスーパーやオンラインショップで容易に入手できます。これだけ高品質な豆が手に入りやすいのは珈琲好きとしてはありがたいですね。
メリット3:コストパフォーマンスの高さ
上島珈琲店ブレンドのグラム単価は5.0円/gです。スーパーで取り扱うコーヒー豆としては高価格かもしれませんが、スペシャルティーコーヒーのような専門店で取り扱われるコーヒー豆と比較するととても安価です。そして日常使いのコーヒー豆としては非常に満足度の高い品質を維持しています。
デメリット1:味の好み
上島珈琲店ブレンドはやや深煎りで味が濃いため、浅煎りや軽めのコーヒーを好まれる方によっては好みが合わないかもしれません。そのような場合は、酸味を強調した『Pool N Bloom』を試してみると良いかもしれません。
デメリット2:価格
メリットでも上げましたが、上島珈琲店ブレンドのグラム単価は5.0円/g です。もちろんコストパフォーマンスの高い商品ではありますが、1パック150g入で754円という価格設定は普段コーヒーを頻繁に飲まれない方にとっては高価に感じるかもしれません。
まとめ
今回は上島珈琲店ブレンドを紹介しました。同店の名を冠する商品だけあって豆の品質や焙煎にはこだわりのある商品と感じます。実際にドリップして飲んでみた感想は、やや深煎りでコクが感じられ家庭用のコーヒーとしてはとても美味しいです。
価格もスーパーで販売されている豆としてはやや高価格ですが、価格と品質のバランスを考えると非常にコストパフォーマンスが高いです。
これまで安価な豆しか購入したことがない方はもちろん、コーヒーマニアで高価な豆をたくさん購入されている方にとってもきっと満足行く商品だと思うので是非試してみてくださいね。
これからも皆様のコーヒーライフに役立つ情報を発信していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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